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硫黄島は今
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| 戦前、硫黄島本島には1,100名、北硫黄島には93名の島民が暮らしていました。 しかし戦局が激しさをます昭和19年、一部の島民は軍属に徴用され、その他の島民は内地へ 強制疎開させられました。 戦後、米軍の占領下に置かれた硫黄島は、昭和43年6月、小笠原諸島と共に日本へ返還されました。 しかし政府は火山活動と産業の成立条件が厳しいことから、昭和59年、「一般住民の定住は困難である」 と決定し、未だ旧島民の帰島が叶わない特異な島になっています。 硫黄島の激戦は、軍属として徴用された島民も含め21,900名が戦死し、戦後半世紀を過ぎた今もなお 1万3千柱ものご遺骨が眠っています。生還者やご遺族、旧島民の方々も高齢となる中、首都東京で ある硫黄島の遺骨収集は遅々として進まない現状にあります。硫黄島協会は、散華した多くの戦没者の 遺骨収集を早急に完了すべく国に要望し、戦争を知らない若い世代の方々にも理解と協力を深めて 頂くよう活動しています。今日、硫黄島には約400名余りの海上・航空自衛隊員が駐屯し、基地業務の 他、島内の維持や気象業務、災害派遣(小笠原の急患輸送)などを行っています。 また、米軍によるNLP(夜間離発着訓練)も実施されています。 |
| (1)位置及び地形等の概要 |
| (2)地形 |
| 硫黄島は東京から南へ1250Kmの太平洋上に浮かぶ周囲22Kmの島です。 島内の至る所に噴気孔があり、毎年、数十cmづつ隆起を続けています。 島の大部分を占める北東部台地(元山台地)は直径約1.6Km、標高約110m、 岩層の段丘、小起伏が重なる荒野で、その中央を元山といい、戦前、住民が最も多く居住する所でした。 島の南西部は千鳥ケ原という火山砂の地峡部と摺鉢山(標高169m)からなり、谷は涸れ湧水もありません。 全島の至る所で硫黄が噴気し地熱が高く、大部分を雨水に頼っています。 |
| (3)気象 |
| 小笠原諸島は亜熱帯に位置し、硫黄島の平均気温は23度ほどです。 年間降水量は2500mm、年間降雨日数は約80日であり、2月は最も乾燥し、4月〜6月は雨が多く、 霧がかかることもあります。 |
| (4)植物 |
| 島の植物は熱帯性のものが多く、オオタニワタリ、竜舌蘭、月下美人、桑の木、タコの木、 ブ−ゲンビリア、ハイビスカス、パパイヤ、バナナ、ヤシなどが自生しています。 また、戦後の焼野原に米軍が散植した銀ネムは最も多く生殖しています。 |